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発達障害の個人指導で家庭教師が心に留めたい8つのセンス

コラム

2023/04/10

こんにちは。代表の中西です。多くの家庭教師を育てるにあたり、家庭教師からよくある相談をされます。

それが、「生徒が発達障害なのですが、どうしたら良いですか?」という質問です。実は予想以上に、個人契約の現場では発達障害の生徒は多いのです。

とは言っても1人1人千差万別。だからこそ、基本的な方針を先生方にお伝えいたします。

 

ぜひご参考になれば幸いです。

 

センス1

個々のニーズに応じたアプローチを取る

 

発達障害は、生徒によって症状やニーズが異なります。よって、家庭教師は生徒の個々のニーズに応じたアプローチを取る必要があります。

たとえば、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を持つ生徒さんには、より注意散漫にならないようにするために、学習に集中できる環境を作ったり、繰り返し指示を与えたり、簡潔で明確で分かりやすい指示を与えたりすることが重要です。

 

センス2

ポジディブな励ましをする

 

発達障害を持つ生徒は、しばしば自己肯定感が低く、失敗への恐怖心を抱えていることがあります。

それで家庭教師は、生徒が成功したときには「すごいね!」「よく出来たね!」とポジティブなフィードバックを提供し、失敗したときには「大丈夫だよ」「もう一度頑張ってみよう」という前向きな態度で接することが大切です。

 

 

センス3

目標を設定する

 

生徒の特性に関係無く、家庭教師は生徒が達成できる目標を設定するスキルが重要です。

目標は、生徒がモチベーションを維持し、成長を促進するために必要なもの。

目標を達成するために、生徒にとって必要なサポートをしたり、時には計画表を提供したりすることも役に立つでしょう。

 

センス4

視覚的に支援する

 

多くの発達障害を持つ生徒は、視覚的な支援が役に立ちます。

いわゆる、教育の見える化です。

例えば、絵やチャート、図表、グラフなどを使用して、学習内容・学習成果を視覚的に表現することができます。

ただ「目で見えれば良い」のではなく、簡潔で明確な指導をすると良いでしょう。

 

 

センス5

柔軟に色々なアプローチをする

 

発達障害を持つ生徒は、学習において障害を抱えている場合が少なくありません。

それで、学習内容に対するアプローチが柔軟であることが大切になります。

ここは家庭教師経験や発達障害者への支援経験がものをいいます。

生徒の状況に合わせて、教材やアプローチをいつでも柔軟に変更することによって、より合う授業をしてあげる柔軟な頭が大切です。

 

センス6

慎重なコミュニケーションを重んじる

 

発達障害を持つ生徒は、コミュニケーションにおいて苦手意識を持っていることもあります。

ですが、無理矢理にコミュニケーションを取ってはいけません。あくまでも、話しやすい環境を整えることが大切です。

そのためには、相手の「好き」を知りましょう。どんな趣味があって、どんなことが好きなのか。

生徒とのコミュニケーションを重視すれば、生徒が自信を持って話せるようになり、発達障害の子供がすくすく伸びやすくなるでしょう。

 

 

センス7

社会的スキルの向上を支援する

 

発達障害を持つ生徒は、社会的スキルの向上にも支援が必要な場合があります。

例えば、学校で上手く溶け込めなかったり、友達が少なくなってしまう生徒は少なくありません。

ここは難しいところですが、もし生徒が人間関係の悩みを打ち明けたら、「自分の体験談」として優しく話してあげることが出来ます。

気をつけないと行けないのは、家庭教師は専門家ではないということです。

ですから上から目線で指導するのではなく、「私だったらこうするかな」という自分なりの接し方を話してあげましょう。

そうすることで生徒との信頼関係が増すことが多々あります。

 

センス8

生徒のプライバシーを守る

 

家庭教師は、絶対に生徒のプライバシーを守らなくてはいけません。

生徒の発達障害や学習過程に関する情報は、生徒と親御様との間でのみ共有されるべきです。

今の時代、SNSやLINEなど、友達と情報共有が簡単になっています。

見方を変えれば、簡単に個人情報は漏洩してしまうのです。ニュースでご覧の通りです。

中には生徒の情報を簡単に他人に話してしまう家庭教師もおられますが、絶対にあってはなりません。

家庭教師として基本中の基本の態度であり、発達障害の生徒があなたにどのような接し方をしたにせよ、外部で愚痴を言ったり友人でさえ話すことはやめましょう。

生徒のプライバシーを守って初めて、あなたには発達障害の家庭教師をする資格があります。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

抽象的な8つのセンスに留めましたが、もちろんこれが全てではありません。

しかし、上記の8つを心に留めるなら、より発達障害指導に望ましい家庭教師になれるでしょう。

現在、発達障害の生徒のニーズはとても高まっています。

単に上辺の知識を理解するだけでなく、奥深くの心の襞に目を留めることによって、より望ましい家庭教師を目指しましょう!

 

Text by 中西悠樹(代表)

 

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